2017.07.22 Sat

WorkShop TOKYO 2017 開催レポート

AUGIjp WorkShop TOKYO2017 最大規模で開催!



6/24(土)豊洲フロント14F SCSK株式会社にて「WorkShop TOKYO 2017」を開催致しました。今回はSCSK様にご協力頂き、なんと250名まで収容可能な会議室を貸して頂きました!申込者数はWorkShop開催以来最大の218名、当日は爽やかな梅雨晴れの中、190名が出席し、最大規模のWorkShopを楽しみました。

 

 
【開会前の会場の様子】

AutoCADの基本からカスタマイズ、3D/BIM/VR/Forge等の最新技術が盛り沢山!


今回は3つの会議室、3トラック構成でセッションを組み立て、参加される方が選択して希望するセッションを受講できるようにしました。当日のアジェンダと各セッション内容をトラック毎に報告します。


※各セッションの資料は、AUGIjpコミュニティサイトよりダウンロードできます。
※セッション名はセッション動画とリンクしています。(公開がない動画もございます/O-1グランプリは紹介動画・ページです)
※☆は中級者向けセッションです。
※★はハンズオンセッションです。

開始時間
終了時間
メイン会場
Track A
サブ会場
Track B
ハンズオン
Track C
10:00
10:30
オープニングセッション

主催者並びにオートデスクからのご挨拶・ご案内
会場のセキュリティ等注意事項についてのご案内
10:40
11:40
AutoCADよくある質問とオプションの便利な使い方

AUGIjp 松永友美・橋爪奈緖美
すぐに役立つ!AutoCAD 2018/AutoCAD LT2018新機能紹介

オートデスク 大浦誠 氏
★AutoCADの超簡単3D入門(ハンズオン)

AUGIjp 星野和実
11:50
12:50
ランチタイム/ゴールドスポンサーセッション(昼食付)

レッドスタックジャパン株式会社 石川亮太 様
13:00
13:50
設計者がつくるVR

AUGIjp 阿部秀之
Inventor & Fusion360・他ソフトとの連携でできること

Inventor&Fusion360勉強会 後藤潤二 氏
★AutoCADカスタマイズ初めの一歩(ハンズオン)

AUGIjp 長谷川治
14:00
14:50
AutoCAD実務を楽にするおすすめの技

AUGIjp 芳賀百合
Autodesk Forge概要と活用アイデアご紹介

SCSK 阿部大如氏
★AutoCADで梁配筋の3Dモデルを作ってみよう
(ハンズオン)


AUGIjp 榊友幸
15:10
16:00
構造設計とBIM、AutoCAD

アド設計 鈴木裕二 氏
CADオペ女子会

オートデスク 笠原希 氏
16:10
16:35
プラチナスポンサー セッション

株式会社日本HP 大橋秀樹 様
16:50
17:40
O-1 グランプリ 観戦会場O-1 グランプリ 会場
17:40
18:10
クロージングセッション

質疑応答
ノベルティじゃんけん大会
主催者並びにオートデスクからのご挨拶
18:30懇親会(会費別途)

会場:豊洲ダイニング 梟(FUKUROU) https://r.gnavi.co.jp/a454929/
会費:5,000円


【A-1】AutoCADよくある質問とオプションの便利な使い方:AUGIjp 松永友美・橋爪奈緖美
実務で知っていると便利なことを、社内ヘルプデスク的な立場である2人がデモを交えて紹介しました。熱心にメモを取る参加者も多く見られ、2Dの基本に触れるセッションのニーズを感じました。「初心者の方のブラッシュアップや、中・上級者の方の再確認になれば嬉しい」と初めて講師にチャレンジしたAUGIjp松永のコメントです。

【A-2】「設計者がつくるVR」:AUGIjp 阿部秀之
VRといった言葉も一般的になってきていますが、コンテンツ自体は専門家でないと作れないイメージでした。
このセッションでは、ハードウェアからソフトウェアまで必要なもの及び、設計者が実際に作業されての使用感やRevit等のBIMデータからのVRの作成方法などVRを身近に、且つチャレンジしてみようかと思えるセッションでした。

【A-3】AutoCAD実務を楽にするおすすめの技:AUGIjp 芳賀百合
サブテーマとして”美しく!”を挙げ、ファイル、AutoCAD、頭脳の3つの視点での解説がありました。初心者の陥りやすい線の見た目や、図形サイズが思い通りにならない等の問題。実務でありがちな繰り返し処理を効率的に。レイヤーやファイル名をそろえて美しく! 美しさにこだわる事によっても効率も上がるのだと感じさせられたセッションでした。

【A-4】構造設計とBIM、AutoCAD:アド設計 鈴木裕二 氏
AUGIjp 2代目会長の鈴木氏のセッションです。構造設計の先のモデル鉄骨製作図などをRevitで便利に利用できるのかなどの検証結果を実演頂きました。日本では発売されていないAutodesk製品などの紹介やBIMの現状と未来像についてお話し頂きました。どこまでが3DメインのRevitでどこまでが2DメインのAutoCADか?すべてを単一のソフトで作業するのではなく、適材適所で利用する目的にあわせて利用する方法をご披露頂きました。

 

 


【B-1】すぐに役立つ!AutoCAD 2018/AutoCAD LT2018新機能紹介:オートデスク 大浦誠 氏
AUGIjp Workshop ではいつもお世話になっているオートデスクの大浦氏から新機能をご説明して頂きました。最後には「AutoCADユーザが最も利用しているコマンドTOP10」も発表して頂き、正解者にはサプライズプレゼントも。PDFインポート機能強化やオフィスクリーン選択、クイックアクセスツールバーは業務を効率よくするためのうれしい機能です。DWG形式の2013形式から2018形式と互換性が変更になるなど重要な情報も満載でした。

【B-2】Inventor&Fusion360・他ソフトとの連携でできること:Inventor&Fusion360勉強会 後藤潤二 氏
40年近く勤めた会社を退職されて、これまでの実績をまとめる良い機会になったと後藤さん。会社で AutoCAD R12J を利用したのがきっかけで、デジタルデータの便利さにとりつかれてしまったとのことです。内容盛りだくさんで紹介して頂きました。例えば博物館などに展示されている模型などの一品物の制作物をどのようなソフトでどうやって入力し、製作してきたか?など貴重なお話しを聞かせて頂きました。とても参考になりました。

【B-3】Autodesk Forge概要と活用アイデアご紹介:SCSK 阿部大如氏
クラウドで作業をすることが一般的になりつつある中で、Autodeskでもクラウド用のAPIを開発していて、AutoCAD(汎用CADの)でも利用価値の高い『カスタマイズ性』を兼ね備えていることについてお話し頂きました。A360はこのAPIを駆使することで作成されているので、誰でも気軽にWEBアプリケーションを作成することが可能なのです!Autodesk Forge が出来た背景から、とても丁寧にお話し頂きました。

 

 

【B-4】CADオペ女子会(キャリアトークカフェ):オートデスク 笠原希 氏

今回のWorkShopで初の取り組みとなるこのセッション、「CADに携わる女性のキャリア形成の参考になれば…」と、オートデスク 笠原氏の提案により企画したイベントです。CAD関連の業務で活躍している女性3人にパネラーとなって頂き、経験談などをお話し頂きました。具体的な内容は女子会なので秘密です(笑)
時には参加者の方からの経験談も聞けて、今後の働き方の参考になった方もいらっしゃると思います。女子会に必需品のお茶とお菓子も用意しての楽しいトークタイムとなりました。

 

 

 


【C-1】AutoCADの超簡単3D入門(ハンズオン):AUGIjp 星野和実
本セッションでは、一から3Dデータを作成する方法をハンズオンによって学びました。ソリッドやサーフェイス等の3Dに関連するオブジェクトの紹介の後、まずは押し出しでの3Dソリッド作成を行いました。UCSの変更によって押し出す方向を変えたり、複数のソリッドから、和、差、交差のコマンドによって、様々な3D形状を作成しました。最後にスイープやロフトの紹介もあり、今後3Dを行う為の良いきっかけになるセッションだったと思います。

【C-2】AutoCADカスタマイズ初めの一歩(ハンズオン):AUGIjp 長谷川治
カスタマイズの初めの一歩として、AutoCAD LTでも適用可能な、スクリプトとマクロについて学ぶセッションでした。
それぞれの特徴についての説明の後、マクロを中心にハンズオンで作成を行いました。
初めてユーザインターフェースの設定をされる方も多く、一つ一つの操作をメモをとりながら聞いておられました。

【C-3】AutoCADで梁配筋の3Dモデルを作ってみよう(ハンズオン):AUGIjp 榊友幸
ハンズオンによって、建築・土木の2D図面を利用した梁部材の3Dモデリングを行いました。
UCSを利用することによって、図面上の形状を有効に活用して3D化できることを学びました。はじめは、2D図形の面方向の変更や位置合わせが思うようにできなかった方もセッションを進めるうちに次第に理解を深めることができました。

 

 


お昼だって学びと交流の場!


ランチタイムセッションでは、株式会社理経/レッドスタックジャパン株式会社様により、リアルタイムBIMビジュアライズソリューション・Fuzorについて詳しくお話頂きました。ブースにてFuzorを使用したVRを体験できるとあり、休憩時間は大盛況!他のスポンサー様のブースを見学する方、参加者同士で交流の花を咲かせている方の姿も多く見られました。

 

 


スポンサーセッション


スポンサー4社による展示/新製品紹介が行われ、実際の機器に触れながら熱心に情報収集する方も多く見られました。

プラチナスポンサー
株式会社 日本HP様


http://www8.hp.com/jp/ja/campaigns/workstations/overview.html

『BIMからVRまでAutodeskアプリケーションを加速する HP Workstation最新事情』
最新のZ2 Mini G3 Workstationの紹介をはじめ、VRに最適なZBook 17 G4など様々な製品を理解できるセッションでした。展示ブースにはZ2 Mini G3の中身や機材構成について熱心に聞くユーザが多く集まっていました。
今回のWorkShop TOKYO 2017では講師/録画機材およびハンズオン用モバイルワークステーションをご提供して頂き、どの機材も安定した動作で無事にイベントを終える事ができました。


 

ゴールドスポンサー
株式会社 理経様


https://www.rikei.co.jp/keyword/key3-4/

BIM/CIMに最適なVRソフトウェア「Fuzor」の体験コーナーを設置頂きました。
工場や空港、ビルの室内やベランダを自由に移動できるリアルなVR空間に参加者から驚きの声が沸いていました。
VRの中で製品の色・形・施工ステップを検討してRevitへフィードバックする新たなBIM/CIMの手段になりそうです。
 

マウスコンピューター様

http://www.mouse-jp.co.jp/business/quadro/

VRに最適化された、クリエイター向けデスクトップPCとAUTOCADに最適なNVIDIA Quadroグラフィックス搭載の小型PCの展示をして頂きました。また、乃木坂46のパネルも大人気で記念写真を撮るユーザもみられました。
 

BOXXテクノロジーズ様

http://boxxtech.jp/

AutoCADの3Dモデリング作業の効率をあげるために最適な、オーバークロックチューニングされた超小型ワークステーションの展示をして頂きました。
瞬発力のある超小型ワークステーションをお探しの方に最適ですね。
 


大好評のイベントO-1グランプリ!


ユーザ参加型のイベントとしての今回も開催しました、O-1グランプリ。
競技出場者が、どの様な初期設定を行って、どの様なコマンドを駆使して問題を解くのか?また観戦者は、自分ならどう問題を解くか?など、色々な面から問題を考え、または考え方のヒントをもらったりと参加者全員で図形問題にチャレンジしました。
出場者・観戦者どちらもオペレーションテクニックの発見が見つかる内容でした。

パノラマ写真は別室で出場者がAutoCADを操作している画面をリアルタイムで観戦しているところです。


 


じゃんけん大会・クロージング


スポンサー様ご提供のノベルティ、エクスナレッジ様ご提供のAutoCAD関連の書籍などをじゃんけんの勝者にプレゼント!
今回は3種類の書籍がありましたが、偶然にも書籍の著者3人が勢ぞろい!著書の紹介をお願いしてからのじゃんけん大会となりました。また、サプライズゲストとして、6/21にオートデスクの代表取締役に就任したばかりの中村氏が登場!
ワインのお土産を持って来ていただき、じゃんけん大会を大いに盛り上げてくださいました。

 

 

【懇親会】
夜の懇親会は57名の方が参加し、AutoCADの情報交換などを行いながら交流を深めました。美味しいお酒と料理を楽しみながらも、あちこちで名刺交換をする姿が見られました。
参加者の方にとっても有意義な会になったのではないでしょうか?参加者の方から「楽しかった」「勉強になりました」と声を掛けて頂き、我々スタッフも今回のWorkShopが無事成功したと感じられる時間となりました。


編集後記


AUGIjp WorkShop史上最大規模となった今回のWorkShop TOKYO 2017。
皆様に来て頂けるのか?楽しんでもらえる内容になるか?…等、我々スタッフにとっては沢山の心配事を抱えた準備期間でした。
また当日は大勢の方をお迎えするにあたり、設営や受付、会場の誘導まで、SCSK株式会社の皆様、オートデスク株式会社の皆様にもご協力頂き、何とか無事にイベントを終える事ができました。関係者の皆様、参加者の皆様、本当にありがとうございました。
次回は冬頃、久しぶりの名古屋開催となります。どうぞお楽しみに!

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